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【メダカのポップアイ】症状や原因・治療方法まとめ!

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「なんか最近メダカの目が大きくない?」

もし、このような姿を見かけたら気を付けてください。もしかしたら「ポップアイ」という病気かもしれません。

病気と聞くと心配になりますが大丈夫です。この病気は早く対処すれば治ると言われています。

今回はその原因や対処法について解説したいと思います。

ポップアイとは目が大きくなる病気

ポップアイは一言で言えば、目が大きくなって飛び出してしまう病気です。

発症すると目が飛び出た状態になり、症状が進むにつれて徐々に眼圧がかかるようになります。

そして末期には目の組織が壊死し、最悪の場合は目が取れてしまいます。その他に目が白く濁るという症状もあります。

また、完治してもポップアイで飛び出た目が完全に元に戻ることはありません。

この病気はエロモナス菌に感染することによって発症すると言われています。

エロモナス菌とは特別なものではなく、水中や魚の体内に在中する「常在菌」です。

魚の免疫力が落ちると感染しやすく、様々な病気を引き起こす要因となります。その一つがポップアイなのです。

ポップアイの主な原因は水質悪化と過密飼育

ポップアイの主な原因には以下のようなものがあります。

  • 水質の悪化
  • 過密飼育などによるストレス

水質悪化やストレスは、メダカの免疫力低下に繋がります。

もしも発症してしまったメダカがいるのなら、水槽の環境を見直しましょう。

まずはフィルターの汚れを確認してください。水を替えたばかりにも関わらず汚れているようなら、濾過能力が足りていないのかもしれません。

次に水量と飼育数を確認してください。メダカ1匹に必要な水量は1リットルとされています。

水量が足りていなかった場合、過密水槽ということになるので適切なサイズの水槽に変える必要があります。

また、メダカ同士の喧嘩や水槽内の装飾品にぶつかった際にできた傷も感染の原因となるので注意が必要です。

ポップアイの治療方法

いつもより目が大きい気がするなど目に違和感を覚えたら、すぐに対処しましょう。

早い段階であれば、治すことが可能です。

また、発症しているメダカから他のメダカにうつることはありませんので、この点については安心してください。

ポップアイの対処法には、以下のような方法があります。

水替えによる方法

ポップアイはこまめな水替えで治ることが多いと言われています。

まずは2/3程度の水替えを行ってください。その翌日、もしくは翌々日にもう一度水替えを行います。

この繰り返しの水替えでほとんど治るとされています。

塩浴による方法

塩浴には殺菌効果とミネラル摂取による体力回復、免疫力向上の効果があります。ポップアイの治療にも十分な効果が期待できます。

塩浴する際は、発症しているメダカを隔離しましょう。

次に塩水の作り方ですが、人工海水用の塩か粗塩を使用してください。塩水を作るときは、次の計算式を活用すると良いでしょう。

0.1%= 水量(ℓ) / 塩1g
0.3%= 水量(ℓ) / 塩3g
0.5%= 水量(ℓ) / 塩5g

最初から高い濃度で塩浴を行うことはメダカへの負担になってしまいます。

初めは0.3%以下の濃度から始めてください。時間をかけて0.3%まで濃度を高めたら、1日程度様子を見ましょう。

効果が見られなければ、0.4%、0.5%と濃度を高くします。期間は3日~1週間を目安にしてください。

症状が改善しなければ、薬浴など別の対処法を検討する必要があります。

塩浴をやめるときは急に淡水へ戻すのではなく、水を足して徐々に濃度を下げて水質の変化を減らすようにします。

薬浴による方法

薬浴する際も塩浴と同様に発症しているメダカを隔離しましょう。

市販のエロモナス菌に対応するで対処します。

パラザンD、グリーンFゴールドリキッド、エルバージュ、グリーンFゴールド顆粒、ハイトロピカルなどが効果的です。

しかし、これらの薬は金魚や錦鯉を想定して作られているため、体の小さなメダカには負担になりやすく、注意が必要です。

初めは低濃度で行い、水合わせをしながら少しずつ濃度を上げていくのが良いでしょう。

また、薬には薬効期間があるのでマメな水替えをするようにしてください。

上記で紹介した3つの方法で対処が可能ですが、一方でやってはいけない方法というものもあります。

それは加温治療です。

加温治療は水温を上げ、メダカの代謝を良くする治療法です。

ポップアイの原因であるエロモナス菌は25度を超えると活発になるため、加温することは大変危険です。加温するのであれば、20度前後に設定するようにします。

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まとめ

今回、メダカのポップアイの原因や対処法について解説しました。

ポップアイは目が飛び出てしまうという大変な病気ではありますが、早く見つけて適切な処置をすれば治せる病気です。

しかし、治せるとは言っても、治療の仕方によってはメダカに負担を強いることになってしまいます。

メダカにとって一番良いのは、未然に防ぐことです。

発症の多くは、水質の悪化やストレスなど飼育環境によるものです。

日頃からこまめな水質の管理を心掛けましょう。また、飼育数にも気を配り、数に見合った規模の水槽での飼育を行うようにしましょう。