メダカの病気 PR

メダカの白点病|症状や原因・治療方法を紹介【画像あり】

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メダカは基本的には病気になりにくいです。

自然下のメダカは、生きていくのに適した場所に移動したり、あまり適していない環境であっても、環境変化に適応することができます。

逆に飼育されている環境の中では、急激な環境変化が起こったり、強いストレスを受けると、適応しきれず病気になってしまう場合があるのです。

今回は「白点病」に関して、深掘りして詳しくご説明しますので、万が一の時には参考になさって下さい。

白点病の症状


体表やヒレなどに小さな白い斑点ができます。

初期ですと、ポツポツ白点が確認できる程度ですが、重症になると体一面が白くなり、こうなると間違いなく白点虫に蝕まれ、死に至る状態です。

初期では、メダカが痒がって体を擦り付けたりします。

身体やヒレに、白い斑点ができているのに放置すると、そのうち白点が身体中に転移して死んでしまいます。

白点病はメダカの病気の中でも恐ろしい病気なのです。

金魚鉢や水槽などで室内飼育している場合は、初期症状で発見しやすいのですが、池や水蓮鉢などで、メダカを上から見るような形で、屋外飼育している場合は、発見が遅れてしまうことが多々あります。

白点病の原因

白点病の原因としてまずは、水質の急激な変化があげられます。

水中の餌の食べ残し等が細菌のエサとなるのです。

また、水温が25℃以下になると発症しやすくなります。

屋外飼育では梅雨の時期や秋頃の季節の変わり目に発症しやすいです。

メダカを新規・追加導入した際に白点病を持ち込んでしまう場合も稀にあります。

「ウオノカイセン虫」という寄生虫が、白点病の原因メダカの体表やエラに寄生します。

体液などを摂取しつつ、繊毛運動を行うため、メダカは痒がるのです。

このウオノカイセン虫は、成虫だと0.5〜1mm前後の円形で、繊毛と呼ばれる繊細な毛で覆われています。

成熟した成虫は、寄生したメダカから離れて、シストと呼ばれる丈夫な粘膜に覆われた姿で水中を浮遊しますが、その後、24時間程度で細胞分裂をして、再度メダカに寄生して成長・増殖を繰り返すのです。

ウオノカイセン虫がエラに転移すると、やがて呼吸困難になり死亡する可能性が高くなります。

早期の発見が治療のコツです。

小型のメダカは病気が進行してしまうと治療が難しくなってきます。

  • 身体が痩せて体色の悪い子はいませんか?
  • 鰭をたたんで水底でジーッとしていませんか?

そんな時は異変がないか注意深く観察してみて下さい。

早期発見、早期治療ですと助かる見込みもあります。

白点病の治療

白点病の治療は、白点病治療用の薬品を使い薬浴をさせる方法が一般的となっています。

メチレンブルーか、グリーンFクリア、このどちらかが一般的な薬剤です。

白点病になってしまったメダカを隔離し、薬剤に記載されている通りの規定の用法、用量で1〜2週間薬浴させます。

白点病の治療はタイミングも重要で、「寄生した寄生虫がどんな状態か?」は、肉眼で確認するのは非常に難しいです。

駆除のタイミングを逃さないためにも、ある程度長期的に薬浴を続けることをオススメします。

寄生虫の、可能生息温度の上限は25℃前後です。

白点病の初期の段階であれば、塩分濃度0.5%の塩水浴、水換え後ヒーターを使用して28℃〜30℃まで加温し、エアレーションすると治る場合もあります。

飼育容器(水槽)などの対処

白点病のメダカがいた時点で、水槽内の水が悪化していると思われます。

濾過フィルターなどをまず確認してください。

原因が何なのか?早い段階で特定する必要があります。

水槽などの飼育容器は早急なメンテナンスをして下さい。

濾過フィルターの点検・清掃、フィルター内の消耗部品は全部新しい物に交換し、ろ材なども強力に洗浄して下さい。

まとめ

メダカは比較的強い魚ですが、急激な水温、水質の変化にはとても敏感です。

ストレスを感じると、病気に対する抵抗力や免疫力が低下してしまいます。

極端な変化を受けると、最悪の場合死なせてしまうこともあるでしょう。

メダカを移動させたり、水槽などの飼育容器の水換えをする際には、水合わせをして水温や水質に慣れてもらうことで、メダカのストレスを軽減させてあげられます。

誰かにメダカを譲る場合には、なるべく車内で揺れを少なくしてあげられる工夫をして運ぶべきです。

また、飼育場所ですが、極端に水温や水質が変わらない場合を選びます。

日光には紫外線が含まれていますが、この紫外線が細菌類を減らしてくれます。

室内飼育で、日光を当てるのが難しい場合には、観賞魚用のライトを使用するとよいでしょう。

観賞魚用ライトにも、日光にはかないませんが、微量の紫外線が含まれているものがあるので、朝から夕方にかけて照らしてあげましょう。

もし、紫外線が含まれないライトでも、メダカの生活リズムを整える役割ができるので、一定の時間は照らしてあげましょう。

餌も病気対策には重要ですので、栄養バランスの良い餌をあげます。

栄養バランスの良い餌で健康に丈夫に育つことができます。

餌は与えすぎるとメダカが食べ残し、その食べ残しが腐り、細菌類の餌となり水質悪化を招くのです。

餌は一回に食べ切れる量だけを、一日数回与えます。

特に季節の変わり目など、水温に変化が出る時期は注意深く観察しましょう。

メダカがしきりに何かに体を擦り付けるような仕草をしていたら、そのメダカの体表面を全てチェックしてみて下さい。

気付かずに放置してしまうと、他のメダカにまで感染する場合もありますので、初期で見つけてあげて対応することを心がけて下さい。

  • 「元気よく泳がない」
  • 「餌をあまり食べない」

など、弱っている時の対処法もお教えします。

メダカの体内には塩分が含まれていて、身体の塩分濃度と合った塩水に入れることで、新陳代謝が活発になり元気になってきます。

細菌はその逆で、体内に塩分は持っていないので塩水に浸かると死ぬのです。

水1リットルに対して5gの塩を入れますが、急激な変化に弱いので、いきなり5g入れるのではなく、3回くらいに分けて入れて慣らしてあげて下さい。

塩浴の期間ですが、3〜7日程度、様子を見てみましょう。

メダカの病気は水温の変化や、水質悪化が原因なものが多いので、

発症した子だけ治療しても、再度発症する可能性が高いです。

病気確認した際には、水槽内全てを強めに丸洗いして下さい。

今回は、メダカあるあるの「白点病」に特化してみました。

「小さい便り」は、「大きい便り」です。

少しでも気になった事があれば確認してあげてください。

早期発見できれば、大事には至りません。

それでは、メダカライフをお楽しみ下さい。