改良メダカには、輝くような白色や華やかな赤色、落ち着いた黒色など様々な体色の品種がいます。
ホームセンターの観賞魚コーナーで色とりどりなめだかを見て、こんなにいろんな色があるのかと驚いたことのある人も多いかもしれません。
さて、今回紹介するめだかは落ち着いた黒が渋くてカッコいい「黒龍めだか」です。
黒龍めだかとは一体どんなメダカなのか、その特徴や作り方、固定率などを紹介します。
目次
黒龍めだかの特徴
夏祭りで黒龍メダカ買いました pic.twitter.com/VjDTax8yri
— すす (@mo0x0om10) August 23, 2015
黒龍めだかは全身が黒く、透き通ったように見える透明鱗を持つメダカです。
また、透明鱗ゆえにエラ蓋が透けて、頬が赤く色付いているように見えます。
これらの特徴から「スーパーブラック透明鱗めだか」の別名で呼ばれることもあります。
また、黒龍めだかには明るさに左右されずに黒い体色を維持できる特徴もあります。
しかし、オロチめだかのように保護色がほとんど機能しないわけではないので、環境によっては色が薄くなってしまうことがあります。
黒龍めだかの作り方
黒龍メダカ （スーパーブラック透明鱗） ５匹 pic.twitter.com/V2zwvsbJYl
— 国産グッピー専門店またのきや (@guppy_shops) May 4, 2017
黒龍めだかは「スーパーブラック」という品種から作出されました。
「スーパーブラック」は「青めだか」を改良した品種です。
名前に「ブラック」という単語を含みながらも、日本の在来種である「黒めだか」とは体色の黒色が異なります。
黒めだかが茶色の混じった黒色なのに対し、スーパーブラックは墨のような黒色をしています。
そして、そのスーパーブラックに透明鱗の遺伝子を組み込んで累代させて生まれたのが黒龍めだかなのです。
黒龍めだかの固定率
黒龍めだかの固定率はかなり高いです。初心者でも簡単に繁殖を楽しむことができるでしょう。
しかし、ダルマやヒカリ体型など複数の形質を持っている黒龍めだかを繁殖させる場合、固定率は下がるので注意してください。
黒龍めだかの飼育のポイント
黒龍めだかは丈夫なめだかです。飼育方法も通常種のめだかと変わらないので、初めてめだかを飼う人にもオススメできます。
以下では、黒龍めだかをより元気で綺麗に飼える飼育のポイントを紹介します。
濃い色の容器で飼育
めだかには保護色機能があります。保護色機能とは、まわりの環境に合わせて体色を変える機能です。
明るい場所では薄くなり、暗い場所では濃くなります。
この保護色機能を利用し濃い色の容器で飼育することで、黒龍めだかの黒色の体色に深みを出すことができるようになります。
屋外での飼育
めだかを太陽光に当てながら飼育すると、病気にかかりにくくなります。
これは太陽光に含まれる紫外線をめだかが浴びることによって、「ビタミンＡ」や「ビタミンＤ」を作り出せるようになるからです。
この2つのビタミンは骨を形成するのに必要な栄養素で、不足してしまうと体が弱ってしまいます。
めだかは餌だけで「ビタミンＡ」や「ビタミンＤ」を作ることができません。そのため太陽光を浴びる必要があるのです。
それ以外にも太陽光には様々な効果があり、色揚げ効果や繁殖を促す力などがあります。
しかし、太陽光の当てすぎは水温を上昇させるため危険です。水草や日除けを用意して日陰を作るなどの対策をしましょう。
また屋外飼育が難しい場合は、太陽光の代わりにLED照明をつけることで同じような効果を得ることができます。
グリーンウォーターで飼育する
グリーンウォーターは植物性プランクトンによって緑色に染まった水です。
この水を使っためだかの飼育は、メリットが多いのでオススメです。
そのメリットとは植物性プランクトンがめだかの餌になることや、色揚げ効果、飼育水の浄化、水温変化の抑制など様々です。
どんな種類のめだかであっても、これらの効果は期待できます。
グリーンウォーターなんてどこで用意すればよいかわからないという人もいるかもしれませんが、特別な道具などは使わないので誰でも簡単に作ることができます。
容器に水を入れ、それを日の当たる場所に1週間ほど置いておくだけで完成します。
その他にも沼や池で汲んできた完成しているグリーンウォーターを種水として使う方法があります。この方法を使う場合は、水に含まれる雑菌に注意しましょう。
黒龍めだかの値段
黒龍めだかの購入を考える場合、インターネットでは主にオークションや通販などから購入できます。
以下でオークションと通販の取引価格を紹介します。
オークション
取引価格（卵での販売） 210円～
ほとんど見かけません。稀に販売されていることもありますが、その多くが卵での販売です。オークションで成長した個体を探すのは厳しいでしょう。
卵の購入が目的でない限り、通販での購入をオススメします。
通販
販売価格 5匹 1,800円～
取り扱い店舗がいくつかあります。店舗のレビューなどを調べたうえで購入しましょう。
しかし、タイミングによっては取り扱いがない場合があります。
まとめ
現在、黒色が特徴の改良めだかはたくさん作出されており、それぞれ違った魅力を持っています。
中でも黒龍めだかは、透明鱗の透けが美しく魅力的な品種です。
黒色のめだかに興味を持った人は、ぜひ黒龍めだかを選んでみてはいかがでしょうか？
