メダカの病気 PR

【メダカの病気】症状や原因・治療法を紹介|画像あり

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メダカは、どちらかというと病気にかかりにくい魚です。

環境適応能力も高く生息に適さない環境にも適応できたりもします。

しかし、飼育環境下の限られたスペースでは変化が急激すぎて対応できず、病気にかかりやすくなってしまいます。

そして、いったん病気にかかってしまうと死に至ることも少なくありません。

このため、メダカの病気と治療法、対策に関する知識を深めておきましょう。

病気にかかったとしても、適切な治療を施せばメダカも元気になります。

そして、すぐに病魚を隔離してあげるとほかのメダカへの病気の感染を防げます

ここではメダカのかかりやすい病気とその特徴、原因と治療法を紹介していますので参考にしてみてください。

メダカの病気と治療方法

メダカが病気になると体色が悪い、痩せ細っている、泳ぎ方がおかしい、水底でじっとしている、など健康な個体とは異なる特徴が表れます。

これらの変化が現れたら病気にかかっている可能性が高いです。当てはまるメダカを発見したらすぐに治療してあげましょう。

白点病


白点病は1㎜ほどの白い点が体に現れる病気で、治療してあげないと白点は全身に広がっていきます。

繊毛虫(イクチオフチリウス)に寄生されることが原因で、メダカが体調を崩しやすい水温の変化が大きいとき、季節の変わり目に発症しやすいです。

病魚を発見したら、別水槽へと隔離してください。

そして、0.3%から1%の塩浴とニューグリーンFの薬浴をします。

繊毛虫は高温に弱いという特徴を持つため、メダカを30℃以上の水温で薬浴するのも効き目があります。

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水カビ病(ワタカムリ病)


水カビ病は体表に白いワタのような物質が付着します。

体やヒレの傷に水性菌が入り込むことでこのような症状が引き起こされます。

発見したら個体をまず隔離して、メチレンブルーやグリーンFゴールドで薬浴してください。

もしくは0.3%から1%の塩浴でもかまいません。

薬浴や塩浴の水温は、27℃から29℃で安定させるようにしましょう。

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赤斑病

赤斑病はメダカの体に赤い点が現れます。

このほか腹部や肛門が腫れる症状もあります。

原因はメダカの腸内にいるエロモナス菌によるもので、メダカの免疫力が下がっているときや、水質の悪化した環境でかかりやすい病気です。

治療法は、グリーンFゴールドもしくは観パラDでの薬浴です。

赤斑病には、塩浴も有効です。

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黒斑病


メダカの体に急に黒い点々が出てくる病気です。

この黒い点はメダカの命に関わるものではありません。

原因としては水質悪化や急激な環境変化があるようです。

放置でも問題ありませんが、水質や環境など心当たりがあれば改善をしましょう。

立ち泳ぎ病


立泳ぎ病はメダカの腹部が平らになり、頭を上にした立ち泳ぎ以外できなくなってしまう病気です。

Micobacterium(マイコバクテリウム)が原因と考えられているそうですが、はっきりしたことはわかっていないようです。

立ち泳ぎ病は寿命を迎えようとしている個体や内臓疾患持ちの個体がかかる病気で、薬浴で治せず、隔離して余生を過ごさせる以外はないようです。

松かさ病


松かさ病になるとメダカはうろこが逆立ちます。

この様が、松かさのように見えることから病名がつけられました。

エロモナス菌によるものとされており、体調を崩したメダカは松かさ病にかかりやすいです。

病魚はすぐに隔離して、グリーンFゴールドや観パラDで薬浴します。

メチレン入りの0.3%から1%の塩浴も効果的です。ただし、病気が進行すると治癒は難しくなります。

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過抱卵

過抱卵はメスメダカの腹部が腫れ上がってしまう病気です。

メスは良い繁殖相手を見つけられず産卵できなかった場合、卵はおなかに残ってしまいこのことによって過抱卵は起こります。

腹部が膨らんだ初期のころなら、新たなオスを水槽に入れてあげると治ります。

しかし、数日放置してしまうと完治はむずかしいです。

春から夏の繁殖期には注意の必要な病気です。

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尾ぐされ病


尾ぐされ病は尾ヒレが壊死していく病気で、病気が進行するにつれて尾ヒレは短くなっていきます。

最終的には尾の筋肉部分にまで達し、ここまでになるとほぼ助かりません。

カラムナス菌に感染することが尾ぐされ病になる原因で、水質の悪化と過密飼育から来るストレスが起因すると考えられています。

感染力が強い病気のため、病魚を見つけたらすぐに別のところに隔離して、病魚がいた水槽はすぐに清掃して水替えをしてください。

感染個体には、グリーンFゴールドや観パラDで薬浴を1週間ほどしましょう。塩浴をするのも有効です。

治療法を紹介しましたが、病気の個体を見つけたらすぐに隔離し水槽の水を捨てて水槽を洗浄してください。水槽内は細菌が繁殖している状態です。

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ポップアイ

ポップアイは一言で言えば、目が大きくなって飛び出してしまう病気です。

発症すると目が飛び出た状態になり、症状が進むにつれて徐々に眼圧がかかるようになります。

そして末期には目の組織が壊死し、最悪の場合は目が取れてしまいます。その他に目が白く濁るという症状もあります。

また、完治してもポップアイで飛び出た目が完全に元に戻ることはありません。

この病気はエロモナス菌に感染することによって発症すると言われています。

エロモナス菌とは特別なものではなく、水中や魚の体内に在中する「常在菌」です。

魚の免疫力が落ちると感染しやすく、様々な病気を引き起こす要因となります。その一つがポップアイなのです。

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メダカの病気を未然に防ぐ方法

病気のメダカを早期に発見し治療することも重要ですが、メダカが病気にかからないように予防策を講じることも大切です。

予防策は5つあります。

  1. 綺麗な水質の維持
  2. 広い飼育スペースの確保
  3. 環境の維持
  4. 個体の保護
  5. 生体導入時の注意

1つずつ説明していきます。

綺麗な水質の維持

まず、水質の維持のために水替えは1週間に一度は行うようにしましょう。

1回で水槽の水の3分の1ほどを交換します。水質が維持できていれば細菌の繁殖もおさえられます。

普段から餌のやりすぎには気をつけて、食べ残った餌や糞はすぐに掃除してください。

広い飼育スペースの確保

次に過密な飼育は避けるようにしてください。過密な状態で飼育すると、メダカがストレスを感じてしまいます。

これではメダカの抵抗力も弱まり病気にかかりやすくなります。

環境の維持

そして、急激な変化を起こさない場所に水槽は置くようにしてください。

メダカは急激な水温の変化にはとても弱いため、ストレスを受けて病気にかかりやすくなっています。

個体の保護

メダカを別水槽に移すときなどは傷つかないように注意しましょう。

傷口から菌が入り込み病気にかかってしまいます。

生体導入時の注意

新しい個体にも注意が必要です。水槽に入れる際には病原菌を持っていないか、病気にかかっていないかのチェックは怠らないようにしましょう。

病気を持っていない場合でも、環境が変わると元気がなくなり、病気にかかりやすくなります。新たな個体を増やす場合は気をつけてください。

まとめ

いつもと違う様子のメダカを見つけたら、症状を調べてすぐに治療を行ってください。

発症して初期のころなら治癒する病気も多いです。

それからもうひとつ、普段から病気にかかりづらい環境下でメダカを飼育するようにしましょう。元気なメダカは病気にかかりづらいです。