最近、多色メダカの人気が高まっていることを知っていますか?
テレビでも取り上げられたことがあり、愛好家から今まで興味のなかった人まで様々な人たちから注目を集めています。
さて、今回紹介するのは「紅白メダカ」です。
紅白メダカがどんなメダカなのか、その特徴や作り方、購入価格などについてお話しします。
目次
紅白メダカの特徴
紅白メダカ 綺麗な上物個体入りました(^-^) pic.twitter.com/mb3kHRBxrQ
— Fujiwara shuji (@kuwagata64) June 15, 2017
紅白メダカは、金魚のような紅と白のカラーリングが愛らしいメダカです。
体色は、この2色のみで構成されています。
紅白メダカという名称以外に、「更紗メダカ」という名称もあります。この名前に含まれる「更紗」とは、メダカの柄を表しています。
更紗柄は胴体の所々の色が抜けており、その場所が白く見えるという柄です。透明鱗の遺伝子により、この柄が生まれました。
紅の濃さや入り方は個体によって差があります。好みの個体を見つける楽しさがあるのも、紅白メダカの魅力の一つです。
紅白メダカの作り方
「楊貴妃メダカ」と「透明鱗メダカ」を交配し、更にその子供たちを累代して作られています。
楊貴妃メダカと透明鱗メダカは入手が難しい品種ではないので、自分で紅白メダカを作り出すことも可能です。
しかし、累代を続けていると体型が崩れやすくなったり、体が弱くなったりするので、途中で新たな血統の個体と交配させる必要があります。
また、紅を濃くするためにアルビノメダカや色の薄い個体を掛け合わせることもあります。
紅白メダカの固定率
紅白メダカの固定率は品種によって異なりますが、全体的に高い方です。
しかし、ラメなどの形質が組み合わさっているとそれほど高くありません。
自分で固定率を上げる場合は、綺麗に更紗柄が現れている体型の良い個体を親に選んで交配するようにしましょう。
綺麗な紅白メダカを育てるポイント
飼育方法自体は普通種のメダカと何ら変わりません。
しかし、紅白メダカのような「柄物」と呼ばれる品種は、発色が綺麗になる飼育が望ましいです。
以下では、発色にこだわった飼育ポイントを紹介します。
黒など色の濃い容器で飼育する
これはメダカの保護色機能を利用した飼育方法です。
メダカは黒など色の濃い容器で飼育すると、全体的に体色が濃くなります。
紅白メダカも色の濃い容器に入れると体色が濃くなり、紅と白のコントラストがよりハッキリするようになります。
色揚げ効果のある成分を含む餌を与える
餌の成分にはこだわりましょう。体色の紅は、餌の改善でも美しくできます。
色揚げ効果が期待できるのは、アスタキサンチンやカロチノイド、カロテンなどの成分です。
しかし、メダカにアスタキサンチンはあまり効果がないという声があるので、その他の成分がメインのものが良いでしょう。
人工飼料を与えるならば、以上の成分が入っていることを確認してください。
また、天然の餌を与える場合は、クロレラやスピルナなどの植物性プランクトン、ミジンコやブラインシュリンプがおすすめです。
グリーンウォーターを用いた飼育
グリーンウォーターを用いた飼育は色揚げ効果が期待できます。
グリーンウォーターの中には植物性プランクトンが多く含まれています。
上記でも説明したように植物性プランクトンには色揚げ成分が含まれているので、メダカの餌として与えれば発色を良くできます。
また、色揚げ以外にも飼育水の浄化や光合成による酸素の供給、水温上昇の抑制などの効果が期待できます。屋外飼育であれば、なおさらグリーンウォーターの恩恵を受けることができます。
作り方はいくつかありますが、簡単なのが日向に放置することです。約1週間で完成します。中に生体を入れた状態で放置する場合は、もっと早く完成させることができます。他の方法では、池などで汲んできた水を種水として使う方法などがあります。
紅白メダカの購入方法&値段
紅白メダカは、身近なホームセンターなどで取り扱われていません。実店舗であればメダカ専門店で扱われているでしょう。
ここでは簡単に購入できるインターネットを介した購入方法を、1ペアの価格と併せて紹介します。
オークション
最低価格 1円
平均価格 4,483円
様々な品種の紅白メダカを購入できます。
希少な品種や優良個体は3万円を超えていることが多いですが、大抵はそこまでせずに購入できるでしょう。
手軽に購入できますが、写真と違うものが送られてくる詐欺なども多いので注意してください。
通販
販売価格 2,000円~
こちらも品種や個体によっての価格の差が大きいです。完売していることも多いので、購入は少し難しいかもしれません。
購入の際は、死着時の保証があるかなど確認してから購入しましょう。
まとめ
金魚のようなカラーリングが美しい紅白メダカは、上見での鑑賞が素晴らしいと言われています。
品種や個体ごとに模様と紅の濃さが異なるので、好みのメダカを探してみるのも一興です。
また、飼い方を工夫すれば自分の手でもっと輝かせることもでき、とても育て甲斐のある品種です。
皆さんもお気に入りの紅白メダカを見つけてみてはいかがでしょうか?