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【竜章鳳姿 メダカ】特徴や生まれる確率・飼育について紹介

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ここ4〜5年で人気が急上昇したペットで、最も成長したしたカテゴリーになったものと言えばメダカが挙げられます。

その品種の数は年々増え続けており、中には多くの人がイメージするメダカとはかけ離れた外見をしたものも多く存在し、1匹当たりの単価は数万円に到達するものもよくいます。

一般的なメダカといえばザ・小魚といった雰囲気の魚で小さい体でチョロチョロと泳ぎ回る姿を思い浮かべるでしょう。

しかし今では、ヒレの長い個体がかなり生まれ、「松井ヒレナガ」「スワロー」「リアルロングフィン」「北辻ヒレロング」といった特殊なヒレを持つ品種も様々作出されてきました。

その美しさや可愛らしさに加えてメダカは繁殖が容易であり、コツさえつかめばたったオスメス1匹ずつのペアから数百のメダカを1年で増やすことも可能です。

そんな数多く存在するメダカの品種の中から今回は「竜章鳳姿」について紹介させていただきます。

竜章鳳姿の特徴

「竜章鳳姿」は星田めだかさんが作出した品種です。この品種はオレンジをベースにした体色に黒い墨のような模様の入る品種、「ブラックリム」をもとにしており、ブラックリムのヒカリ体型の品種「乙姫」を松井ヒレナガ個体にしたものが「竜章鳳姿」となります。

メダカの中でも腹側の形質が背中側に出現するものを「ヒカリ体型」といい、すべてのヒレが伸長し、裂けたような見た目にならないという特徴を持つ「松井ヒレナガ」、この2つの形質はメダカが本格的にブームになる前から存在していた品種で、結構古い形質というイメージを筆者は持っています。(筆者がメダカを始めたのは2012年ごろのため)

この2つの形質に、ここ数年でメジャーになった「乙姫」をかけ合わせたこの品種、背びれも尻ビレも巨大になり、かなり伸びるため素人目ではメダカとは思えない姿をしています。ものすごく見ごたえのある姿をしており、販売開始から1年以上たった今でも高額で取引される人気品種です。

竜章鳳姿が生まれる確率

竜章鳳姿同士の掛け合わせではほぼ竜章鳳姿だけが生まれるはずです。

ただ後述で詳しく紹介しますが、固定率は低めで生まれてくる個体の柄にはかなりムラがあります。

竜章鳳姿は「ヒカリ」「松井ヒレナガ」という出現しにくい形質を持ち合わせた品種ですが、累代飼育を繰り返したことで生まれる確率はほぼ100%に近いです。

竜章鳳姿の飼育は難しい?

飼育に関しては通常のメダカよりも難しいと思います。ヒレが長くなる品種に共通することですが、ヒレが傷つくと水カビ病尾腐れ病といった細菌による病気にになりやすいと経験上感じています。

特に屋内で日光の当たらないところ、ライト未使用といった環境では特に体調を壊しやすいです。

できれば屋外で大きめの容器で日光をたっぷり浴びせて飼育することをおすすめします。

さらにヒカリ体型はオスメスの判別が難しく、ヒレが伸びることから成長してから卵をつけるか、つけないかといったことでしか判別ができません。個体数が多ければ特に大きな尻ビレ、背びれを持つ個体がオスと分かるのですが、これも経験を積まなければできないと思います。

2センチを超えるとヒレは急激に伸び始めます。そのため、ほぼヒカリ体型でオスメスの判別がしにくくなる前にオスメスを分けてしまう、というのも判別の手段の一つです。

いずれにせよ、飼育、繁殖ともに簡単ではない品種ですのでヒレ長、ヒカリ体型の品種での繁殖経験を積んでから挑むべき品種でしょう。

竜章鳳姿の固定率

竜章鳳姿に限らずブラックリム系統の品種は生まれてくる子供はかなり模様にムラがあります。

ほぼオレンジ色になったり、オレンジの体色にちょっとだけ黒い柄が入る程度であったりときれいに墨の入る個体は少ないです。

体色はオレンジ色のほうが強く出てくることのほうが多いです。墨を入れるのが難しいといった印象を受けますが、飼育している中で黒容器を使ったりすることで墨がはっきりと出てくることが多いです。これは色揚げの方法に一つで、ブラックリムに限らず、多くのメダカに流用できる手法です。

10個体を育てて、1〜2匹、上物個体が生まれてくれば十分といった具合です。

体型に関してはほぼ親と同じ形質を受け継ぎます。柄はかなり固定率が低いといった印象です。

まとめ

竜章鳳姿は飼育も繁殖もともに難易度の高い品種です。固定率も決して高くない品種ですが、上物個体の美しさは格別でリリースから時間が経った今でも人気の高い品種でヤフオク等でも取引が盛んに行われています。

全国のめだかブリーダーからも販売はかなりされているものの、値段はかなり張る品種です。相場としては1ペア1万〜2万といったところでしょう。
愛好家による即売会などでは格安で購入できることもあるようですが、初心者がうかつに手を出せる品種ではないことは間違いないです。

一方で上級者が好んで飼育している印象があり、メダカ飼育歴が長くなり、繁殖実績を出せるようになったら挑戦してみたい品種でもあります。

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