水槽に水草を入れていると見栄えもよくなりますし、他にも様々な利点があります。
水槽に何も入っていなくて今のままでは少し寂しいなと感じている方は、水草を水槽にレイアウトしてみましょう。
今回はメダカの水槽にぴったりなおすすめの水草と選び方、水槽に水草を入れるメリットとデメリットについてまとめていますので参考にしてみてください。
目次
メダカにおススメの水草
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それではさっそくおすすめの水草を紹介しましょう。
メダカにオススメなのは以下の5種です。
- マツモ
- アナカリス
- ウィローモス
- ホテイアオ
- ミジンコ浮草
理由も合わせて紹介します。
マツモ
マツモは日本の湖沼に自生している水草で、メダカの水槽用の水草として最適です。
マツモは水に沈み浮遊するタイプで、根を張ることがないため水槽に土や砂を入れる必要もありません。
水槽用の水草として広く普及しているため、手に入れやすいのもいい点です。
適応温度は10度から28度と幅が広く、初心者でも比較的容易に育てることができます。
アナカリス
アナカリスは海外産の水草なのですが、日本の湖沼にも自生しています。
ねなし草タイプの水草で水中に浮かび、水槽に入れるだけでいいため手間いらずです。
環境適応能力も高く手もかかりません。
水質の浄化能力が高いという特徴も持っています。
ウィローモス
ウィローモスは水草ではなく水苔に属する水生植物です。
水槽に用いるときは木やマット、岩などに活着させます。
適応水温の幅も広く、約10度から28度までの水で生きられます。
岩や流木など水槽に入れてレイアウトしたいなといった方におススメです。
マットなどにウィローモスを活着させた形でショップでは売られています。
ホテイアオイ(ホテイ草)
ホテイアオイは浮草類に属し、水槽に浮かべておくとメダカの隠れ場所や産卵場所を提供してくれます。
メダカ飼育用の水草として、最もポピュラーなものと言っていいでしょう。
価格が安いのも魅力で、成長が早くすぐに大きくなってくれます。
ちなみに、サイズの小さなミニホテイアオイという品種もあります。
ミジンコウキクサ
ミジンコウキクサは水面に浮かぶ小さな水草です。
ミジンコのように小さく、メダカの餌にもなります。
数日間自宅を留守にするときなど、水槽にミジンコウキクサを入れて出かける方もいるそうです。
メダカが食べると体の色つやがよくなると言われています。
メダカ用の水草の選び方
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水草はあまり手のかからない品種を選ぶといいでしょう。
水草には適応水温がありこの温度を下回ったり、上回ったりする、枯れてしまいます。
日本には四季があり気温の変化がありますので、水草の適応温度幅の広い水温の変化に強い品種を選んでおくと後々手間がかかりません。
日光にあまり当たらなくても生命を維持できる、という観点から水草を選ぶのもいいです。
日当たりが良くなくても生きられる水草なら、日光に当てるために水槽を動かす、水草のために照明を当ててあげるいった手間を省けます。
ちなみに、アヌビアス・ナナやウィローモスなどの陰性の植物は照明が弱くても生命を維持できます。
室内環境なのか屋外飼育なのか、日あたりのいいところに水槽を設置できるのかといったメダカ飼育環境に照らし合わせて水草を選んでください。
水草のメリット・デメリット
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水草がない環境でもメダカは飼育できるため、水草はメダカ飼育に必ずいるものとは言いきれません。
大きめの水槽で個体数に余裕をもって育て、水替えを怠らずに行っていれば水槽に水草は必要ありません。
しかし、水草を入れることで、水槽をメダカの住みやすい環境を保ちやすいのも事実です。
そこで、水槽に水草を入れるメリットも紹介しておきましょう。
水草のメリット
水草を水槽に入れるメリットとしてまずひとつ挙げられるのは、水草が水をきれいにしてくれるというところです。
水槽内の水はメダカの糞や餌の食べ残しからアンモニアが発生します。
このアンモニアはメダカに悪影響をあたえます。
アンモニアは硝酸塩へと変化して水槽内に蓄積されていきます。硝酸塩も水槽の許容範囲を超えるとメダカには有害です。
この点水草があると、水草がアンモニアや硝酸塩の発生する原因の糞や餌の食べ残しを養分として吸収してくれます。
それにくわえて、水草は酸素ポンプの役割も担います。
植物は光合成を行いますので、水草を水槽に使うと二酸化炭素を吸収して酸素を水中へと供給してくれるでしょう。
水草があるとメダカが緊急避難できるようにもなります。
稚魚や体の小さな個体や、ほかの個体に攻撃されているメダカ、屋外では外敵など水槽内でメダカは安全が保証されているわけではありません。
しかし、水草があればメダカは避難することができます。
メダカは臆病な魚ですので、逃げる場所があると安心して生活していけるでしょう。
水草はメダカの産卵場所にもなります。
せっかく卵を産んだとしたとしても産み付けるところがないと、孵化して成長する可能性は極めて低いです。
水草のデメリット
水草を入れることにあまりデメリットは感じられませんが、デメリットを挙げるとする、手入れに手間がかかるという点でしょうか。
日光を一定量を当ててあげる必要があり、草が繁殖してくると間引きもしなくてはいけません。肥料や二酸化炭素をあたえなくてはいけない水草もあります。
水草は、枯れていまうのもデメリットと言えるでしょう。
枯れるたびに取り出して廃棄しなくてはいけません。そして環境を維持したいなら、新しい水草を用意する必要があります。
このほか、水草には残留農薬や貝類が付着していることもあります。
農薬が残っていたとしても、メダカが死んでしまうといったことはありませんが、エビ類と混泳させているときはエビは死んでしまう種類もいます。
水草に貝類が付着している場合、水槽に入れてしまうと繁殖してしまい除去しようとなると水槽の掃除が必要で、水をすべて変えてしまわなくてはいけません。
まとめ
水草はメダカのも緊急避難場所と産卵場所になります。
さらに、害物質の浄化作用、酸素の供給といった水槽の環境を整えてくれる側面も持っています。
デメリットもありますが、気になった方は水草を水槽に使ってみてください。水槽に水草があると、緑が鮮やかで今までとは違ったメダカの観賞ができるでしょう。